2008-11-17 理想的な世界 恋に花咲くこともある 現実と幻の間を彼女は彷徨っていた。だから言ったんだ。生きたい世界に行け、って。それがたとえ現実でも幻でも。私は幻の世界で生きたかった。現実ほど醜いものはないから。でも、こんなところで彷徨っていた。求めるものは何もなく、ただふわふわと浮かんでいるだけの世界、現実と幻の狭間。でも声が聞こえたんだ。生きたい世界に行けって。だから一歩踏み出せたんだ。「だけどね…、思い通りに行かないものなんだよ、『現実』ってのは」