十日市(とおかまち)
大湯祭、十日市
16年前、大宮近辺に住んでいた私は、1度だけ十日市というお祭に連れて行ってもらったことがある。当時身長が140cmくらいだった私にとっては、あれほど混雑したお祭りは人生初めてであった。
あめざいく
「はくちょう、ひとつ」
16年前あめざいく職人の方に小さい声でそういった記憶がある。その手つきや、白鳥が形作られていく様をじっと見て、職人の方の知恵や小話を聞いたのも初めてだった。
東京に来て、落ち着いたら必ず行きたいところのひとつが
12/10の十日市であめざいく職人の方にもう一度、はくちょうを頼むことだった。
ようやく昨日叶った。
木に値段と動物名称が書いてあり、 1000 はくちょう と書いてあった。
初回買ってもらったのは10歳、小学4年生の冬だった。
小学4年生が500円、600円、700円、800円、1000円、1500円の値札の中から、
上から2つ目の高額商品を選ぶとは。
NOとは言わない、太っ腹な親をもったことに感謝する。
※今回は彼が買ってくれました。恵まれているなぁ。
あめざいくのおじちゃん
「16年前も、いましたか」
これが聞きたかった。
「40年近くやっているよ。お姉さん30歳?何歳?」
30歳に見えるくらい年齢不詳な26歳です。年の割に落ち着いているとよく言われます。
26歳、と答えると、
「そうか、おじさんのほうが若いよ、24歳」
若い!永遠の20代!
応対の早さ、言葉の的確な返しから、若い。
最近若者のほうが「思考ゆっくり」「応答なし」というケースをよく見てがっかりすることが多いためか、「これが本来目指すサービス」を見れて安心した。